最近の出来事で思うことをいくつか．

【脱原発集会】
　私も脱原発には賛成したいが，非現実的なやり方には賛同できない．ちゃんと計画を立て，原発依存率を下げていき，最終的には“常用電源”としての原発利用をゼロにするということなら積極的に参加したい．しかしどうだろう．集会に集まった人々の脱原発という思いは同じでも，今すぐ全廃を訴える人もいれば，私と同じように計画的なやり方を望む人もいるだろう．この2者は似て非なるものではないだろうか．だとすれば，前者と後者はそれぞれどのくらいの比率なのだろうか．そしてこの2者の間でもっと具体的な議論が必要ではないだろうか．
　30度を優に超える炎天の中，16日の「さようなら原発集会」には17万人が参加したという．集会の後，氷や冷蔵庫などで冷やされた飲み物で喉を潤した人は，この中にどれくらいいたのだろう？そう思うと集会の意義について複雑な気分になるのは私だけだろうか？

【国民の生活が第一】
　本当にそう思うのなら，「国民の生活が第一」と書かれたかつての民主党のマニフェストの内容を実現すべく，なぜ民主党に残って仕事をしないのだろう？いずれにしてもこの党がどんなマニフェストを出してくるのか楽しみだ．消費税の増税を反対する記述は含まれる可能性は高いと思うが，それを除いた政策は“かつのての民主党のマニフェスト”と同じ内容になるだろうと予想している．え？そうならないの？だって，あれだけマニフェストをとりあげて「増税の前にやるべきことがある」って言ってたじゃん．

【味方は誰なのか？】
　ここの所のいじめに関する事件や法廷判決をみて本当にそう思う．埼玉でのいじめによる自殺に関する裁判では，いじめがなかったとする判決が下されて遺族が敗訴した．大津の事件では，周りにいた学生が「いじめられている」と教員に報告したのにもかかわらず学校と市教育委員会は認識を持っていなかったという主張を通している．いったい味方は誰なのか．結果的に犠牲者を生んでしまった社会構造の問題を我々は真剣に考えなければならない．

【首相も国のお役人もヘタ杉】
　尖閣諸島問題で，石原都知事が「とりえず都に任せて」と言っていたのに，野田佳彦首相が国有化に動いたと報じられた．まったく下手なやり方だなぁ〜と思う．そして案の定，首相のこの行動については「政権浮揚思惑も」なんて報道もされている．
　私は，都知事が都で買い取るというアクションを起こしていることに多くの意味があると思っている．もちろん，最終的には日本のものなのだけども，そもそも政府側が「国有化する」と公言しまう時点で，わが国の領土であるという国際法上の事実に対して，政府が弱腰になってしまっていることを露呈しまった形に見えないだろうか．国会議員や役人が動けば何でも解決できると思ったら大間違い．政府は引き続き「我が国固有の領土」という毅然とした態度に徹し，大きなアクションを起こすべきでないと思う．

【九州北部豪雨】
　九州北部豪雨で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます．また，一日も早い復興をお祈り申し上げます．どうしてこういう自然災害が繰り返されるのかと思わずにいられませんが，その背景には自然に対する人間の小ささを感じます．自然と共に生活を営むための痛い経験として，こうした災害を我々は乗り越えて行かなければならないと思います．

【暑い】
　本日の室内の最高気温 34.0度．暑かった・・・．この時間になってもまだ32度で，下がる気配がない．…寝れるのか？