本ブログの更新について

 本ブログの更新は2016年3月31日をもって終了しました.ありがとうございました.
posted by みっちぃ (管理人)

2012年02月28日

このサービスはちょっと・・・

おおっ,これは・・・.こんなサービスが普通になったら,うかつに名刺交換できなくなる.というか,このサービスを提供している会社は極めてマジメなのだろうけど・・・.
すべての名刺をスマホで持ち歩く、無料クラウド名刺管理サービス「Eight」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120228_514936.html

 サービスのコンセプトは「すべての名刺を持ち歩こう」。利用するには、スマートフォン向けアプリで自分の名刺を撮影し、プロフィール名刺として設定。その後、管理したい名刺をiPhoneで撮影してEightに取り込んでいく。名刺は片面撮影か両面撮影を選べる。
 撮影した名刺データは、Eightのサーバーに送信される。名刺データはOCR処理に加え、Eightのオペレーターが会社名、氏名、フリガナ、電話番号、メールアドレスを無料で入力する。当初はiOS 4.0以降に対応したiPhone/iPad向けアプリのみを提供する。
記事より引用
 同社のサイトに行って利用規約を見てみた.(2012-02-28現在)
(一部抜粋)
第2条 定義
(中略)
7)プロフィール名刺:ユーザーが自分の名刺をEightサイトにアップロードして登録する名刺の情報等をいいます。
8)他人名刺:ユーザーが他人(他のユーザー含む)の名刺をEightサイトにアップロードして登録する名刺の情報等をいいます。

第6条 Eightサービスで利用される名刺等の情報
(中略)
3.他人名刺は、以下のとおりEightサービスで利用されます。
1)Eightサービスの提供のため
2)Eightサービスのシステムの構築、改良、メンテナンスのため
3)Eightサービスの利用状況、利用環境を含む顧客満足度調査のため
4)ユーザーの属性情報として、ユーザーに最適な広告・名刺交換のリコメンドをご案内するため。他人名刺に対して当社から広告・名刺交換のリコメンドをご案内することはありません。
5)Eightサービスで他ユーザー本人に対して提供するため

(中略)
第15条 登録する名刺に関する権利
Eightサービスを利用してプロフィール名刺又は他人名刺を登録するユーザーは、当社に対し、当該名刺が第三者の権利を侵害していないことを保証するものとします。万一、第三者との間で何らかの紛争が発生した場合には、当該ユーザーの費用と責任において問題を解決するとともに、当社に何等の迷惑又は損害を与えないものとします。

第16条 免責事項
1. 当社は、ユーザーの通信や活動に関与しません。万一ユーザー間の紛争があった場合でも、当該ユーザー間で解決するものとし、当社はその責任を負いません。
2. 当社は、Eightサービスの内容の追加、変更、又はEightサービスの中断、終了によって生じたいかなる損害についても、一切の責任を負いません。アクセス過多、その他予期せぬ要因で表示速度の低下や障害等が生じた場合も同様とします。
3. 当社は、ユーザーによって登録される情報を監視したり、保存する義務を負いません。
4. 当社は、ユーザーによって登録される情報の合法性、道徳性、信頼性、正確性について責任を負いません。ユーザーによって登録される情報が、当該ユーザーが所属する法人・団体等の内部規則等に適合することについても、責任を負いません。

(以下,引用略)
 名刺交換した相手が当サービスのユーザだった場合,自分の情報が「他人名刺」として知らぬ間にこのサービスに登録されることになる.一応「他人名刺に対して当社から広告・名刺交換のリコメンドをご案内することはありません。」と書かれているので,これをきっかけに当サービスから案内等が送られてくることはなさそう.ただ,ユーザでなくても自分の情報がこのサービスに登録されるというのは気分がよいものではないし,登録されてしまった情報を削除する権利が「他人名刺」の本人に与えられていない点も不安.
 あいまいな点は「Eightサービスの提供のため」という記述である.例えば,「取引関係などの情報を匿名化して第三者に提供する」ということがEightサービスとして提供されることになった場合どうなるのだろうか.ユーザの意図に関係なく,さらには同サービスと関係のない「他人名刺」の本人の意図に関係なく,情報が勝手に利用できてしまうのである.取引関係のような情報は極めて機密なものである. そうであるにもかかわらず,同サービスの利用規約上,このような行為は正当化されてしまっているように解釈できる.
 会社と部署レベルの情報があっただけでも,2社がどんなことを考えているか分かるだろう.例えば,Appleの社員が新しいクールな技術を持つベンチャー企業の社員との名刺を交換しだしたら,ベンチャー企業に株投資しておこうかな,という気にならないだろうか.もっとも,社名は匿名化されるだろうが,企業の業種,規模,拠点数,所在地,ぐらいの情報があっただけでおおよその見当がつく.そもそも,匿名化というのは簡単なようで難しい話題なのである.
 ほかにも疑問点は多いが,第15条,第16条には,自分の名刺や他人名刺を登録したことによって何か困ったことがあっても,それはユーザの責任であると書かれている.勝手に「他人名刺」として自分の名刺を登録されてしまった人に対しては,まったくフォローがない状態である.

 同サービスのコンセプトは理解できるし実際にサービス化したことは素晴らしいと思う.ただ,やはり「他人名刺」として知らぬ間に自分の情報が登録されてしまうというのは受け入れがたい.例えば,名刺写真をアップロードする前に必ず「名刺のご本人に当サービスへ登録する了解を得ましたか?」みたいな確認画面がEightのシステムに必要かも(というか,すでにそうなっている?).でも結局はユーザの責任になるから,自衛のためには「この名刺に書かれている情報を御社以外の第三者に預ける場合はご一報ください」みたいな記述が自分の名刺に必要なのか.
posted by みっちぃ (管理人) at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/54202387

この記事へのトラックバック