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posted by みっちぃ (管理人)

2007年08月12日

これでは既に負け腰では・・・?

ITシステムから見た年金問題考察(3) システム問題へのすり替えは策謀である[ITpro]
 ITproでおなじみ,戸並氏の記事.この記事の中で『使い勝手の悪い旧式システムを更改せずに使ってきた,と業者の責任にしていますが』と指摘していますが,報告書では『社会保険庁はもちろんのこと、システムの設計や導入等に関わった業者側の問題点も検証する必要がある。』と述べているだけで,“システムの設計や導入等に関わった業者”の責任にはしていません.あくまで責任の所在を検証する範囲を定義しただけではないでしょうか.それなのに「ITが悪者にされたぁ〜」と叫んでは,毅然な態度をとる前に既に負け腰になっているようなものではないでしょうか.
 私は以前,いわゆる年金記録漏れ問題が報じられたとき,直ぐにシステムにも問題があったのではないか?と考えました(下記リンク).もし本当にシステムに問題があったのなら,それは正しく解釈されなければなりません.その意味では,戸並氏の言うようにSEは主張すべきことは主張していくべきだと思います.
 ただ,いくら社会保険庁のシステムが『スパゲッティ状態』だろうと,『業者(ITベンダーやSE)には再構築したい!という強い気持ち』があったとしても,その様な状況でも仕事を請け負い続けてきたのはNTTデータなのです.なぜ,無理な仕事を続けてきたのでしょうか.ここに私は,IT業界内に蔓延る悪循環を重ねるのです.
 つまり・・・,短くまとめにくいのですが・・・,要はIT業界(特にソフトウェア中心のシステム開発)の産業構造が,少々大げさですが“腐っている”といえないだろうかと考えるのです.社保庁システムについて言えば,仕事を断れない理由があったのでしょう.その理由の根底には,IT業界特有の契約形態や下請け構造があったはずです.そして,“ITサービス業の産業構造は近い将来、間違いなく崩壊する[ITpro]”でも東氏が言うように『人月商売、多重下請け構造を維持し続けるのは、もはや絶対に不可能』といえる状況です.これは,今になって問題化した話ではないはずです.長年の間この業界の構造の問題に気づかれつつも,ほとんど改善されてこなかったのです.この状態を“腐っている”といっても過言ではないと思うのです.
 確かに戸並氏の言うように“腐った”政治に毅然たる態度も必要です.しかし,我々IT業界も自らのウミを出す努力をしなければならないと思うのです.そうしないと,政界や他の業界を批判しても声が届かないことになるでしょう.

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2007-08-14 一部誤植修正
posted by みっちぃ (管理人) at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 有害電波発信地
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