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posted by みっちぃ (管理人)

2011年06月19日

復興財源のための増税について

 これって,ちょっと違うんじゃないかなぁ〜.
<復興債>償還財源は所得・法人増税で…消費税は対象外
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110616-00000003-mai-pol

 政府・民主党は15日、東日本大震災の復興財源として発行する復興債の償還に充てるため、所得税と法人税を一定期間引き上げる方針を固めた。所得税・法人税を1割程度引き上げることで年間1兆数千億〜2兆円程度を確保し

(中略)

消費税率を1%引き上げれば約2・5兆円の増収効果があるが、枝野幸男官房長官は「被災地の皆さんにも同じようにかかる問題点がある」と、消費税増税には否定的な見解を示している。
記事より引用
 日本中が電力問題で企業活動を制限されていて,尚且つ原発収束の行方も分からない,Hi-Netの観測を見てもいまだに微小なものを含めて,わずか24時間で異常なほどの数の地震が続いている.こんな不安定な状況で法人税をあげたら優秀な企業が海外に出て行ってしまうのではないか.財源確保の難しさはよくわかるが,熟慮された結果が所得税と法人税増税なのか.政局でほんろうされて,議論は官僚主導になってしまってないだろうか.なんか違う方向を向いて議論されている気がすのは私だけだろうか.
 消費税問題については,被災地への負担がかかることが示されているが,被災者の負担だけでは対応できないから国全体で負担しようとしているのであって,被災者は負担しなくていいという論議ではないはず.もちろん,被災者の方々への配慮は必要で,消費税増税の負担を相殺できるような形で金銭的な支援の仕組みを設ければよいでないか.所得税増税だと,被災者でも元々経済的に余裕があり,今は避難生活中で所得がないという人が優遇される結果になってしまうと思う.
 以前も述べたが,まずは消費税を上げるべきだと思う.最初の数年は復興への割り当てとし,ある程度の期間ののちに本来予定していた用途へ比率を変えていけばいい.国難意識が残っている今なら,何もないときに消費税増税する場合よりも,増税に伴う副作用は小さいのではないかと思うのである.

 別件でもう一つ
原発:「安心は無視か」 経産相「再稼働を」に怒りあらわ
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110619k0000m010075000c.html?inb=yt

 「経済優先で、安心は無視するのか」。海江田万里経済産業相が電力不足への懸念から停止中の原発の再稼働を促したことに対し、原発周辺の住民らは不信感をあらわにした。福島県の佐藤雄平知事をはじめ知事からは国への批判が相次ぐが、交付金を支給されてきた立地自治体からは歓迎の声も上がる。
記事より引用
 私のように人の命にかかわるような情報システムを構築・運用している立場でいえば,電力の不安定は原発に対する不安と同程度に不安.そもそも,誰かが「安全だ」というとすぐに「でも,安心ではないよね?」的な話が起こるが,まったくもって理解できない.“安全”と“安心”は日本語で書いて「安」の字が同じだけであって,本質的に全く異なる概念.英語なら安全はSafety,安全はReliableだろうか.日本のように安全と安心がセットになってしまう文化は,一方では日本製品への“Reliability”が評価されるなどのメリットをもたらしているが,他方ではスピードが遅くコスト増を招くなどのデメリットもある.世界的な競争を生き抜いていくために何が必要であるかを,もっと深く議論して行動に反映していくべきではないだろうか.
posted by みっちぃ (管理人) at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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