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posted by みっちぃ (管理人)

2011年05月20日

先行きが不安

対立生む“原発の恩恵” 遠方住民「手厚い補償、被害者ぶるな」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110518-00000123-san-soci
 この記事を読むと,いかに了見が狭すぎることか.例えば,
 原発から約60キロ離れた福島市内で飲食店を経営する男性(40)はそう話す。震災と原発事故で、売り上げは昨年の3分の1程度に落ちたという。「原発で恩恵を感じたことは一度もないのに、損害を受けている。原発近くの人は手厚く補償されるだろうが、うちがつぶれても補償されるのか。理不尽だ」原発から離れた地域の少なからぬ住民には、こうした思いは共通する。
記事より引用
 いやだから,原発の恩恵が(間接的に)あったから今まで売り上げ3倍あったのかもしれないですよね。つまり,原発が止まったから本来の売り上げになったのかもしれないし,もっと“頑張れば”売り上げの低下は抑えられたかもしれない。何でもかんでも原発のせいにするというのはちょっと違うと思う。要は本人の頑張りが足らなかっただけかもしれない。
 原発の住所地でもあり、現在は町役場ごと会津若松市に避難中の大熊町役場には、「原発で恩恵を得てきたのに、事故でほかの地域に迷惑をかけ、今さら被害者ぶるな」といった批判の声が届いているという。
 多くの日本人が今回の災害に知恵と力を出そうとしているときに,どうしてこのような発言ができるのだろう。こういう発言をする日本人がいること自体が,同じ日本人として私は悔しくて仕方ない。
 東電の責任論でも,国が悪い,国が責任とれ,という議論がよく起こるが,国は我々そのものであって他人のものではない。国に責任を取らせればすべてが丸く収まるというような論調は,問題に対して実直に考えようとする思考が停止している証拠だと思う。
 先の飲食店の件もそう,直接的にはないにしても,間接的に我々はどこかで誰かの恩恵を受け,誰かに貢献をしている。そういう意識は全くないのだろうか。今まで自分一人だけで全てをやって来れたとでもいうのだろうか?本当の困難はこれからというのに,既に互いをけん制し,非難し,責任を押し付け,相手の立場を無視して自らの都合を押しつけている。
 法やルールを超えて協調の歩みを進め,団結してこれからの困難を解決していくことが大事だと思う。もちろん,誰かの判断に一方的に押し流されるのは良くない。しっかり議論して,いいアイディアを取り入れて,よりよい方向へ進めていかなければならない。今はそのためのブレストの段階だと思うのだが,世の中の論調は既にブレストの原則を破って結論を急ぎ,自らの“一時的な”安堵を得ようとしているような気がするのだ。
posted by みっちぃ (管理人) at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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