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posted by みっちぃ (管理人)
2007年06月26日
IT化の影響は本当に大きいのか?
薄れる「人のつながり」に警鐘…国民生活白書人間関係の希薄化の理由として「長時間労働やIT(情報技術)化など」と書かれているが,このように特記されるほど,本当にIT化が影響しているのだろうか.確かに,人間同士が直接会ってコミュニケーションをとることは減ったかもしれない.しかし,SNSなどのように,今までに無い形で人のつながりは(猛烈に)拡大している.そのようなコミュニケーションの場が,従来のコミュニケーションよりも“希薄”とは限らないはずである.IT化の影響は,どんなに悪く見ても,良い面と悪い面が相殺できるぐらいではないだろうか.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070626-00000102-yom-pol
今回で50回目となる白書は、家族、地域、職場という3つの「場」での人の「つながり」に焦点を当て、個人や社会に与える影響を分析した。長時間労働やIT(情報技術)化などで、いずれの場でも人間関係が希薄化し、個人の精神的不安定、家庭でのしつけ不足、地域の防犯機能や企業の人材育成能力の低下など、経済・社会に深刻な影響を与えると警鐘を鳴らしている。
記事より引用
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本来コミュニケーションというのは人と人が直接会って、お喋りをしたり、食事をしたりすることで、相手の呼吸や声のトーンから、相手の気持ちを感じ、思いを通わせ合うもので、単なる意思伝達以上の役割があると思います。
ITのように、実際に約束して直接会ったりするわけでなく、自分の都合のよい時間に、一方的に発言できる(相手からのレスポンスにラグが生じる)ものは自分中心にコミュニケーションを図るようになると思います。
本来のコミュニケーションは相手の反応に合わせたり、おもいやったりと、相手のことを考えながら気持ちを通わせるものでしょう。
なので、人の温かみを直接感じられないITによるコミュニケーションは「仮想コミュニケーション」であって、人として大切なものが欠落しやすいと思います。
コンピュータによる電子データを仲介してやりとりすることをコミュニケーションと考えるのは危険です。あくまで意思伝達の手段(道具)であって、本来のコミュニケーションと置き換えられる新しいコミュニケーションだと錯覚しないように気をつけなければならないと感じました。
「人のつながり=コミュニケーション」ではなく、「人と人が気持ちを通わせること=コミュニケーション」です。たくさんの人とIT上でつながっていても、孤独な人はたくさんいるのではないでしょうか。
まったく通りすがりさんの言うとおりだと思います.私もそのように考えていました.ただ,私が情報工学分野の研究を進める中で,少し視点を変えてみようと思ったんです.
例えば,私がアルバイト先で教えている中学生は,学校でいつも会う仲間と,塾の授業が始まる前も後もメールを交換しています.明日学校で会うのに,暇がないほど忙しくメールを書いています.このことは,従来よりも長くコミュニケーションをとっていることにならないか?と考えたのです.
“気持ちを通わせる”という点についても,その学生たちは絵文字を使ったり,それこそギャル文字を使ったり,デコレーションメールを使ったりしています.それは,おそらく従来の手書きの手紙よりも,強く互いの心情を通わせる効果になっているんじゃないかと思ったのです.つまり,従来よりも深いコミュニケーションが実現されているのではないかと考えたのです.
確かに,私たち世代は,通りすがりさんの言うような“仮想コミュニケーション”と現実の“リアルコミュニケーション”を対比させて捕らえてしまいます.しかし,“仮想コミュニケーション”が生まれながらにして存在していた世代にはそういう対比が存在しておらず,むしろ仮想コミュニケーションで心を通わせることに長けているかもしれません.
そう考えていくと,ITの影響は一長一短で,結果的には利点と欠点が相殺できるくらいになるんじゃないかと思ったのです.