“東京はすでに被曝していた”なんて，そんなこと想像できなかったの？って突っ込みたくなるんだけど・・・．
　だって，都内の環境放射線測定結果のグラフを見たって，3月15日に高い値を記録しているし，上水からも検出されているわけで，汚染がなかったわけではないのは自明．
　冒頭に管理区域の話が出てくるが，4Bq/cm²というのは，原発だけでなく病院の管理区域などでも法的に決められている値で，私たちの身近にたくさんある．しかも，4Bq/cm²を超えるような場所を“管理区域”として扱うようにして，外部への影響を遮蔽しようとしているものだから，逆にいえばサトウ参考人が検出したという3Bq/cm²は，そこまでに危険とは言えないことを示していることにもなる．
　そもそも，3Bq/cm²がいつ計測された値なのか，どのように計測したのか，足立区のどこなのかなどが全く述べられていない時点で，データとして全く信憑性が無くなってしまう．それにサトウ氏が「汚染が進んでいる」というが，どのくらいの期間で継続的に測った結論なのか．まさか，１回測っただけで「進んでいる」なんて結論ではないでしょうね？
　それに，村上氏の「ベンチに〜，ですね，かなりの〜，ですね，放射線の，暫定値が，あの，そく，測定されました」というような，なにかをごまかそうとしているような話し方では，意図的に話を大きくしようとしているようにさえ感じてしまう．質疑・答弁も，すぐには答えられないような質問をして，答えなければ無責任だと批判し，答えたとしても批判するだけで話が展開せず，次の質問に移ってしまう．これではまるで，ある種のイジメをしているだけに見えてくる．こんなの議論でも何でもない．これが国会議員だと思うと情けなくなる．そんな国会議員を選んだのも国民なのだが，
　もちろん，汚染が全くないにこしたことはないのだけども，国だけではなく，民間や一般人が測って公開している値を見ても，4月以降はかなり低い値（ほぼ通常時？）になってきているようなので，今のまま原発の事態が収束に向かうならば，都内の環境の汚染状況は詳細に調べなくても大丈夫なのではないか．むしろ，食料や水などの口に入るものについては，厳格化してほしい．