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posted by みっちぃ (管理人)

2007年05月29日

論文執筆でMS-Wordを使う時のコツ 3/段落の設定を使いこなす


図1 ページ内に収まらなかった例


図2 10ptフォントに対し行間10pt


図3 行間10pt,段落後0.3行


図4 行間11pt


図5 行間10.5pt,段落後0.2行
 論文原稿の作成の定番といえばTexですが,最近ではMS-WORDを使うことも多くなりました.今まで,以下のトピックを紹介しました.
  • Part1:図表はテキストボックスの中に入れてレイアウトする.
  • Part2:オートシェイプによる図はPowerPointで作成し,拡張メタファイルとしてWord上に貼りつける.
今回は,段落の行送りに関して扱いたいと思います.

【問題点】
 論文原稿は多くの場合は論文フォーマットが指定されているため,勝手にフォントサイズを変えたりすることは禁じられていると思います.どうしても規定枚数に収まらない場合,推敲して無用な部分を削除すべきです.それでもどうにもならない場合,特に引用文献のリストがちょこっとだけ次ページになってしまう時は,(論文フォーマットが行送り量を指定していなければ,)行間を微妙に調節して対処します.


【対処方法】
 図1は,テンプレート指定で作成したら3つの文献が次ページになってしまった例です.この時の行間はフォントサイズが10pt,行間が13ptでした.
 そこで,文献のリストを範囲選択し[書式]−[段落]をクリックして段落設定のダイアログを表示します.ダイアログにて「インデントと行間隔」タブをクリックし,「行間」にて“固定値”を選び「間隔」として“10pt”と入力してOKを押下します.その結果が図2です.行間をフォントサイズと同じにすることによって,なんとかページ内に全て収まるようになりました.しかし,ご覧の通り行間が詰まりすぎて窮屈な感じがします.また,ページ下部が微妙に空白となってしまったため中途半端な感じがします.
 そこで,再度段落設定のダイアログを開き,行間隔を10ptにしたまま段落後の間隔を“0.3行”にしました.(このような中途半端な値に設定すには,直接“0.3行”と入力する必要があります.) その結果が図3です.だいぶ読みやすくなりましたし,下部の空白もなくなりページ内にすっきり収まりました.しかし,今度は文献ごとの間隔が広すぎる気がします.
 今度は,段落の「間隔」を“11pt”,段落後の間隔を“0行”にしました.その結果が図4です.ページの収まりはいいのですが,再び窮屈な印象になってしまいました.
 もう一度,段落設定のダイアログを開き,段落の「間隔」を“10.5pt”,段落後の間隔を“0.2行”にしました.その結果が図5です.程よく行間が維持され,ページ内にも収めることができました.
 このように,フォントサイズを変えなくても微妙な行送りの調節によって対処可能です.ただし,本例のように,行間がフォントサイズに近づくと窮屈な感じがするので,段落後の間隔設定を利用して余裕を与える点がコツです.

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posted by みっちぃ (管理人) at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 論文執筆でMS-Officeを使う時のコツ
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