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posted by みっちぃ (管理人)

2015年12月11日

ブラックバイトの責任は大学に?

なにこれ.全面否定はしないが・・・.
大学事務局よ、ブラックバイトに対処する責任はあなた方にある http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1512/11/news051.html

 また自宅通学の学生でも、経済的理由による極端な多忙や他の子どもの養育などの理由で親が子供の相談に応ずる余裕がないことも十分に考えられる。そんな親に相談できないからといって学生を突き放すことは理不尽だろう。
 従って、彼らが学業を第一に没頭できる環境に近づけるようサポートする義務かつ現実的可能性を持つのは大学、しかも事務局ではないか(世間知らずが多いとされる大学教員を頼ることは筋違いだろう)。
(記事より引用)
 そもそもの議論が冒頭の「そもそも労働基準法に違反するやり方だったり、募集時に合意したはずの内容と違った業務をさせたり、もしくは学生なのに過度な責任やシフトを背負わせたりすることによって、学生生活に支障をきたすような労働実態を指している。」なのに,大学の学費の高騰を論拠にして,学生がバイトをせざるを得ない状況を作ったのは大学であり,その状況に対して責任を持つべきだという論調はいかがなものだろう.
 ブラックバイトという言葉が出てきたここ数年間で比較したとき,そもそも大学の学費はそれほどまでに変わっているのだろうか?例えばこちらのグラフを見ると明らかなように,ここ10年ぐらいの私学の推移を見ても学費の上昇は年間5万円程度である.ここで年間約5万円の上昇として考えてみよう.月に換算したら約4,167円.このグラフは東京都のものなので,東京都の最低賃金時給907円(H27年度)で考えると月4.6時間程度の労働時間が増えたことになる.つまり,1週間当たり1.2時間程度,1日当たり10分程度の増加となったぐらいだ.この程度の増加で毎日の学業に影響するほどバイトに明け暮れたりするのだろうか?(もちろん,ぎりぎりで生活している学生を私は知っている.自分もそうだったからわかるが,4000円の増加は無視できないぐらい大きい.ただし,これは10年前との比較である.ある学生個人にとっての学費高騰の影響を考えるなら在学の4年間で比較すべきだろう.)
 それよりも,親世代の所得の低下や企業収益の悪化に目を向けるべきではないか.政府の一方的な最低賃金引き上げ政策も悪影響を及ぼしているかもしれない.人気取りの政策のしわ寄せが民間企業の経営を圧迫し,結果として学生アルバイトに不法労働をさせてしまっている実態が考えられる.この病的な政治こそが日本の癌とも言えないだろうか.
 そのような実情を踏まえたとき,学費の高騰をあえて指摘しなければならない筆者の意図は何なのか.「世間知らずが多いとされる大学教員を頼ることは筋違いだろう」とわざわざ記事に書いている時点で,客員教授を務める大学で何か不遇を食らったのだろうかと勘繰りたくなる.多くの大学では現場で実績を積んだ経験のある、この記事の筆者よりももっと世間を深く広く知っている人が教員として活躍しているはずだ。いや、上記のような小学生でもできる計算すらできない教員はさすがにいないだろう.
 ただ,筆者の言う通り大学側も動いた方がよいというのは確かだろう.私の大学では何年も前からこういった問題に対しては対策を講じてきたし,今後もそうするだろう.   
posted by みっちぃ (管理人) at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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