本ブログの更新について
本ブログの更新は2016年3月31日をもって終了しました.ありがとうございました.
posted by みっちぃ (管理人)
2015年12月31日
今年ももう終わり
本当にあっという間に2015年が終了.振り返ってみると,充実していた気もするし,なんだかやりきれなさも残った1年だった.来年以降に向けて今の思いを残しておこうと思う.
●宇都宮へ引っ越し
宇都宮へ引っ越したのは2月.2015年の年明けから部屋を探し2月中には決定した.お金がないので引っ越しは全部自分でやった.埼玉の実家と宇都宮の距離は,日帰りで往復できる程度なのでそれほど大変ではなかったけども,次はやっぱり業者に頼みたい.住んでいる場所自体はほぼ満足.ただ,若干家賃が高めなのを何とかしたい.給与が1割程度下がることが確定しているので今後生活が厳しくなるのは必至で,今のままだと生活費をさらに切り詰めることになりそう.奨学金の返済がなければ全く問題なくなるのだが・・・.
●お遊びはほとんどなし
生活費を切り詰めているので,趣味に使える余裕がかなり減ってしまった.以前ほどに風景写真を撮りに行く余裕もなくなってしまった.日光方面は比較的近いので行きやすくなったけども,宇都宮市街からはそれなりの距離がある.思ったよりも周辺のお気に入りポイントを探せないまま1年が過ぎてしまった.
それ以外にも,旅行に行ったり,飲み食いに行ったりという機会は激減してしまった.出張で遠方に出かけることはあってもやはり自由に楽しめるものでないし,温泉につかってゆっくりくつろぐということはできない.そういえば,温泉旅行へ行ったのはいつのことだろう?
引っ越して時間ができた分,仕事帰りに楽しみが増えるかなと思っていたが,前述のように切り詰めた生活費ということもあって寄り道せずに自宅に帰る日々が続いている.東京に出るのも難しくなってしまった.在来線利用で往復2時間ぐらい,費用にして5000円弱ぐらいかかる.気軽に出かけられる距離ではない.世の中には転勤で各地を転々としている人もいるわけで,その人のことを思うと頭が下がる.一緒に出掛ける仲間がいない点も理由の一つであるが.
●仕事について
仕事はまずまずだったと思っている.異動になってから1年が経過し,だいぶ職場のサイクルというか時間配分がわかってきたように思う.今年度から研究生を受け入れるようになり,幸いなことに比較的優秀なメンバーが来てくれたのでそこそこの成果が出せそうな状況だ.3月の学会でも発表してくれることになった.小さな成果であっても大きくしていけたら良いなと思う.
ただ,研究の質についてはもう一回り格上げしたいところだ.残念なことに大学院へ進む学生は全くと言っていないし,そもそも配属される研究生の数も少ない.数が少なければ大きな研究はできないし議論も活発にならないので客観性がどうしても劣るものになってしまう.良い学生を集め良い研究を進めることが大学にとっての一つの役割だと思うのだが,この点で我が学科の競争力は残念ながら弱い.研究や教育の業績,大学に対する社会的な評価は我々が引き続き努力していくしかないと思っているが,それ以上に立地的な問題が大きい.東京まで通学が可能な距離圏で最も遠方にある大学が,どうやったら都内の大学の魅力に勝てるのだろうか.とても悩ましい問題だ.
●最近の政治で思うこと
最近,特に政治周りのニュースはあまり頭に入ってこなくなった.例えば直近で言えば,従軍慰安婦の問題で日韓合意がなされたという話題.果たして"誰のため"の"何のため"の合意なのだろうか.両国間の政治的な同意が得られればそれで解決なのだろうか.軽減税率の話題も"誰のため"の"何のため"の制度なのだろうか.いわゆる「逆進性」の問題を軽減するのであれば軽減税率以外の方法もある.本当に困窮している人を救うための制度になっているのだろうか.「子供の未来応援基金」の原資とする民間募金が低調だという話題もあった.この基金は"誰のため"の"何のため"の基金なのだろうか.国家政策として取り組むべきものをなぜ民間に頼るのか.私には子どもの貧困問題に対して政府がサジを投げたように思えてならない.一人3万円の低所得高齢者向けの臨時給付金を含む予算案を自民党の厚生労働部会で了承したという話題もあった.これも"誰のため"の"何のため"の制度なのだろうか.本来,低所得高齢者の問題は「臨時」で済まされるような一時的なものではないはずだ.『NHKスペシャル 老人漂流社会「親子共倒れを防げ」』で取り上げられたような現状もある.この問題に真剣に取り組んでいる成果が一人3万円の臨時の給付なのだろうか?
このようなやり方の政治は,私にとってはバカにされた気がしてならないのである.しかし一方で,仕方がないこととも思っている.一票の格差の問題が放置されている現状では素直に納得することはできないけども,大多数の国民が選んだ政権なのだ.だから嫌でも受け入れるしかない.それゆえ,今の政権が決めたことに疑問があっても一喜一憂する気にならなくなってしまった.
とにかく野党はもっとしっかりしてほしい.
●記録更新
生活環境の変化もあって,交友関係は全くと途絶えてしまった.今年,というか今の時点までの"364"日間,親族と職場や仕事関係の人間以外,誰一人として会うことがなかった.これほどに人と会わなかったのは初めてではないだろうか.いや,出張の時にその出張先地域へ引っ越した後輩に会ったことはあったか.
メールでは後輩や友人と2,3度ほどやり取りしたことがあった.本ブログ以外にSNS等はやってない.本ブログだってかつての友達が見てくれているかどうかもわからない.そんなわけで,気の合う仲間とワイワイ騒ぐということとは無縁の1年だった.
言い方を変えれば社会性がないのだと思う.私の社会性の欠如は慢性的なものなのだと思う.昔からそうだった.最初は仲間の中で一緒に楽しくやれるのだけども,いつの間にか嫌われ者になっている.それは社会人になっても同じだった.前職場のときだって,何故非難を受けるようなことになったのかいまだに理解できていない.原因がわかっていれば,それを治す努力はできると思っている.でも,いまだに原因を知ることができていない.というのも,原因を知りたいと思った時には除け者扱いなので,知るすべがなくなっているのだ.
それゆえ、人付き合いがどんどん臆病になってしまっている.この状態はしばらく治らないだろう.
●来年はどんな年になるのか,したいのか
抱負とか,希望とか,夢とか,そういうことを考えることができないでいる.もちろん,いろいろ思い描いていた目標は沢山ある.でも,もうどうにも術がない状況なのだ.可能性を考えたらリスクを承知で行動するよりも,とりあえず今のまま,事故とか,重い病気とか,怪我とか,大きな災いが起こらなければそれでいい.
・・・つまんない人間だなと自分でも思う.
●宇都宮へ引っ越し
宇都宮へ引っ越したのは2月.2015年の年明けから部屋を探し2月中には決定した.お金がないので引っ越しは全部自分でやった.埼玉の実家と宇都宮の距離は,日帰りで往復できる程度なのでそれほど大変ではなかったけども,次はやっぱり業者に頼みたい.住んでいる場所自体はほぼ満足.ただ,若干家賃が高めなのを何とかしたい.給与が1割程度下がることが確定しているので今後生活が厳しくなるのは必至で,今のままだと生活費をさらに切り詰めることになりそう.奨学金の返済がなければ全く問題なくなるのだが・・・.
●お遊びはほとんどなし
生活費を切り詰めているので,趣味に使える余裕がかなり減ってしまった.以前ほどに風景写真を撮りに行く余裕もなくなってしまった.日光方面は比較的近いので行きやすくなったけども,宇都宮市街からはそれなりの距離がある.思ったよりも周辺のお気に入りポイントを探せないまま1年が過ぎてしまった.
それ以外にも,旅行に行ったり,飲み食いに行ったりという機会は激減してしまった.出張で遠方に出かけることはあってもやはり自由に楽しめるものでないし,温泉につかってゆっくりくつろぐということはできない.そういえば,温泉旅行へ行ったのはいつのことだろう?
引っ越して時間ができた分,仕事帰りに楽しみが増えるかなと思っていたが,前述のように切り詰めた生活費ということもあって寄り道せずに自宅に帰る日々が続いている.東京に出るのも難しくなってしまった.在来線利用で往復2時間ぐらい,費用にして5000円弱ぐらいかかる.気軽に出かけられる距離ではない.世の中には転勤で各地を転々としている人もいるわけで,その人のことを思うと頭が下がる.一緒に出掛ける仲間がいない点も理由の一つであるが.
●仕事について
仕事はまずまずだったと思っている.異動になってから1年が経過し,だいぶ職場のサイクルというか時間配分がわかってきたように思う.今年度から研究生を受け入れるようになり,幸いなことに比較的優秀なメンバーが来てくれたのでそこそこの成果が出せそうな状況だ.3月の学会でも発表してくれることになった.小さな成果であっても大きくしていけたら良いなと思う.
ただ,研究の質についてはもう一回り格上げしたいところだ.残念なことに大学院へ進む学生は全くと言っていないし,そもそも配属される研究生の数も少ない.数が少なければ大きな研究はできないし議論も活発にならないので客観性がどうしても劣るものになってしまう.良い学生を集め良い研究を進めることが大学にとっての一つの役割だと思うのだが,この点で我が学科の競争力は残念ながら弱い.研究や教育の業績,大学に対する社会的な評価は我々が引き続き努力していくしかないと思っているが,それ以上に立地的な問題が大きい.東京まで通学が可能な距離圏で最も遠方にある大学が,どうやったら都内の大学の魅力に勝てるのだろうか.とても悩ましい問題だ.
●最近の政治で思うこと
最近,特に政治周りのニュースはあまり頭に入ってこなくなった.例えば直近で言えば,従軍慰安婦の問題で日韓合意がなされたという話題.果たして"誰のため"の"何のため"の合意なのだろうか.両国間の政治的な同意が得られればそれで解決なのだろうか.軽減税率の話題も"誰のため"の"何のため"の制度なのだろうか.いわゆる「逆進性」の問題を軽減するのであれば軽減税率以外の方法もある.本当に困窮している人を救うための制度になっているのだろうか.「子供の未来応援基金」の原資とする民間募金が低調だという話題もあった.この基金は"誰のため"の"何のため"の基金なのだろうか.国家政策として取り組むべきものをなぜ民間に頼るのか.私には子どもの貧困問題に対して政府がサジを投げたように思えてならない.一人3万円の低所得高齢者向けの臨時給付金を含む予算案を自民党の厚生労働部会で了承したという話題もあった.これも"誰のため"の"何のため"の制度なのだろうか.本来,低所得高齢者の問題は「臨時」で済まされるような一時的なものではないはずだ.『NHKスペシャル 老人漂流社会「親子共倒れを防げ」』で取り上げられたような現状もある.この問題に真剣に取り組んでいる成果が一人3万円の臨時の給付なのだろうか?
このようなやり方の政治は,私にとってはバカにされた気がしてならないのである.しかし一方で,仕方がないこととも思っている.一票の格差の問題が放置されている現状では素直に納得することはできないけども,大多数の国民が選んだ政権なのだ.だから嫌でも受け入れるしかない.それゆえ,今の政権が決めたことに疑問があっても一喜一憂する気にならなくなってしまった.
とにかく野党はもっとしっかりしてほしい.
●記録更新
生活環境の変化もあって,交友関係は全くと途絶えてしまった.今年,というか今の時点までの"364"日間,親族と職場や仕事関係の人間以外,誰一人として会うことがなかった.これほどに人と会わなかったのは初めてではないだろうか.いや,出張の時にその出張先地域へ引っ越した後輩に会ったことはあったか.
メールでは後輩や友人と2,3度ほどやり取りしたことがあった.本ブログ以外にSNS等はやってない.本ブログだってかつての友達が見てくれているかどうかもわからない.そんなわけで,気の合う仲間とワイワイ騒ぐということとは無縁の1年だった.
言い方を変えれば社会性がないのだと思う.私の社会性の欠如は慢性的なものなのだと思う.昔からそうだった.最初は仲間の中で一緒に楽しくやれるのだけども,いつの間にか嫌われ者になっている.それは社会人になっても同じだった.前職場のときだって,何故非難を受けるようなことになったのかいまだに理解できていない.原因がわかっていれば,それを治す努力はできると思っている.でも,いまだに原因を知ることができていない.というのも,原因を知りたいと思った時には除け者扱いなので,知るすべがなくなっているのだ.
それゆえ、人付き合いがどんどん臆病になってしまっている.この状態はしばらく治らないだろう.
●来年はどんな年になるのか,したいのか
抱負とか,希望とか,夢とか,そういうことを考えることができないでいる.もちろん,いろいろ思い描いていた目標は沢山ある.でも,もうどうにも術がない状況なのだ.可能性を考えたらリスクを承知で行動するよりも,とりあえず今のまま,事故とか,重い病気とか,怪我とか,大きな災いが起こらなければそれでいい.
・・・つまんない人間だなと自分でも思う.
2015年12月28日
Jpeg GPX Merger 1.4.2 をリリースします
GPX形式のGPS位置情報をJPEGファイルに書きこむツール Jpeg GPX Merger のバージョン1.4.2の日本語版と英語版をリリースします.最初のリリースから8年が経過していて,もはやこのプログラムを使い続けるのは色々な意味でよろしくないように思うのですが,英語版をリリースすることにしました.同時にプログラムに署名を含めましたので,日本語版についてもバージョンを繰り上げています.署名といっても,いわゆるオレオレ証明書によるものなので意味が無いに等しいのですが.
2015年12月21日
2015年12月11日
ブラックバイトの責任は大学に?
なにこれ.全面否定はしないが・・・.
ブラックバイトという言葉が出てきたここ数年間で比較したとき,そもそも大学の学費はそれほどまでに変わっているのだろうか?例えばこちらのグラフを見ると明らかなように,ここ10年ぐらいの私学の推移を見ても学費の上昇は年間5万円程度である.ここで年間約5万円の上昇として考えてみよう.月に換算したら約4,167円.このグラフは東京都のものなので,東京都の最低賃金時給907円(H27年度)で考えると月4.6時間程度の労働時間が増えたことになる.つまり,1週間当たり1.2時間程度,1日当たり10分程度の増加となったぐらいだ.この程度の増加で毎日の学業に影響するほどバイトに明け暮れたりするのだろうか?(もちろん,ぎりぎりで生活している学生を私は知っている.自分もそうだったからわかるが,4000円の増加は無視できないぐらい大きい.ただし,これは10年前との比較である.ある学生個人にとっての学費高騰の影響を考えるなら在学の4年間で比較すべきだろう.)
それよりも,親世代の所得の低下や企業収益の悪化に目を向けるべきではないか.政府の一方的な最低賃金引き上げ政策も悪影響を及ぼしているかもしれない.人気取りの政策のしわ寄せが民間企業の経営を圧迫し,結果として学生アルバイトに不法労働をさせてしまっている実態が考えられる.この病的な政治こそが日本の癌とも言えないだろうか.
そのような実情を踏まえたとき,学費の高騰をあえて指摘しなければならない筆者の意図は何なのか.「世間知らずが多いとされる大学教員を頼ることは筋違いだろう」とわざわざ記事に書いている時点で,客員教授を務める大学で何か不遇を食らったのだろうかと勘繰りたくなる.多くの大学では現場で実績を積んだ経験のある、この記事の筆者よりももっと世間を深く広く知っている人が教員として活躍しているはずだ。いや、上記のような小学生でもできる計算すらできない教員はさすがにいないだろう.
ただ,筆者の言う通り大学側も動いた方がよいというのは確かだろう.私の大学では何年も前からこういった問題に対しては対策を講じてきたし,今後もそうするだろう.
大学事務局よ、ブラックバイトに対処する責任はあなた方にある http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1512/11/news051.htmlそもそもの議論が冒頭の「そもそも労働基準法に違反するやり方だったり、募集時に合意したはずの内容と違った業務をさせたり、もしくは学生なのに過度な責任やシフトを背負わせたりすることによって、学生生活に支障をきたすような労働実態を指している。」なのに,大学の学費の高騰を論拠にして,学生がバイトをせざるを得ない状況を作ったのは大学であり,その状況に対して責任を持つべきだという論調はいかがなものだろう.
また自宅通学の学生でも、経済的理由による極端な多忙や他の子どもの養育などの理由で親が子供の相談に応ずる余裕がないことも十分に考えられる。そんな親に相談できないからといって学生を突き放すことは理不尽だろう。
従って、彼らが学業を第一に没頭できる環境に近づけるようサポートする義務かつ現実的可能性を持つのは大学、しかも事務局ではないか(世間知らずが多いとされる大学教員を頼ることは筋違いだろう)。
(記事より引用)
ブラックバイトという言葉が出てきたここ数年間で比較したとき,そもそも大学の学費はそれほどまでに変わっているのだろうか?例えばこちらのグラフを見ると明らかなように,ここ10年ぐらいの私学の推移を見ても学費の上昇は年間5万円程度である.ここで年間約5万円の上昇として考えてみよう.月に換算したら約4,167円.このグラフは東京都のものなので,東京都の最低賃金時給907円(H27年度)で考えると月4.6時間程度の労働時間が増えたことになる.つまり,1週間当たり1.2時間程度,1日当たり10分程度の増加となったぐらいだ.この程度の増加で毎日の学業に影響するほどバイトに明け暮れたりするのだろうか?(もちろん,ぎりぎりで生活している学生を私は知っている.自分もそうだったからわかるが,4000円の増加は無視できないぐらい大きい.ただし,これは10年前との比較である.ある学生個人にとっての学費高騰の影響を考えるなら在学の4年間で比較すべきだろう.)
それよりも,親世代の所得の低下や企業収益の悪化に目を向けるべきではないか.政府の一方的な最低賃金引き上げ政策も悪影響を及ぼしているかもしれない.人気取りの政策のしわ寄せが民間企業の経営を圧迫し,結果として学生アルバイトに不法労働をさせてしまっている実態が考えられる.この病的な政治こそが日本の癌とも言えないだろうか.
そのような実情を踏まえたとき,学費の高騰をあえて指摘しなければならない筆者の意図は何なのか.「世間知らずが多いとされる大学教員を頼ることは筋違いだろう」とわざわざ記事に書いている時点で,客員教授を務める大学で何か不遇を食らったのだろうかと勘繰りたくなる.多くの大学では現場で実績を積んだ経験のある、この記事の筆者よりももっと世間を深く広く知っている人が教員として活躍しているはずだ。いや、上記のような小学生でもできる計算すらできない教員はさすがにいないだろう.
ただ,筆者の言う通り大学側も動いた方がよいというのは確かだろう.私の大学では何年も前からこういった問題に対しては対策を講じてきたし,今後もそうするだろう.