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posted by みっちぃ (管理人)

2007年04月27日

義務の履行を伴う権利主張を

 先日,京都府内の9人の小中学生が全国学力テストの実施差し止めを申請した話題があった.本ブログでもコメントした.この9人の学生は,結局全国学力テストに参加したかどうかというと,1人を除いて出席したようだ.4月24日の読売新聞夕刊が報じている.(Web記事を引用したかったが,当記事と同じものが見つからなかった)
 テストを欠席した一人が,おそらく仮処分の申請の言い出しっぺだろう.読売新聞記事には,この父親(53)の一言が記載されている.
小学生が問題の背景を理解するのは無理.親権者として登校しないことを選択せざるを得なかった
 ここで言う“問題”とは,近年の教育再生問題のことか,それともテストに出題される問題のことか.おそらく前者のことであるとして話を続けるが,いずれにせよこの親の言い分が全く理解できない.“理解するのは無理”だけどもプライバシー侵害は小学生に理解できるというのだろうか?テスト実施の差し止めの必要性も理解できるというのだろうか?さらに,学力テストを欠席しなければならない意味も理解できるというのだろうか? 言うこととやる事が,全く矛盾して無いだろうか.
 この親の発言で明らかなのは,親が子どのもの立場を理解してないということだ.そんな親に親権を主張する資格があるだろうか.義務を果たしていないのに権利ばかり主張する傾向が近年強まっているとされるが,まさにその事例の一つといえるだろう.
 この子どもは,よくわからないまま自分の名義で仮処分申請を提出させられ,よくわからないまま学力テストを欠席させられたのである.この子が友達に恵まれていれば影響は少ないと思うが,集団行動を乱した一人として,いつの間にか仲間から距離をとられることになるかもしれない.しかし,そうなった理由もまたこの子は理解できないだろう.結局,一番気の毒な思いをするのはこの小学生なのだ.
 他にも,本テストに反対して白紙で出したりする学生や,実施しなかったりする学校があったようだが,短期的な欠点だけを見ず,長期的な利点を伴う視点で教育再生の問題を理解してほしいと思う.確かに本テストによって自分や学校のレベルが明らかになったりするだろう.しかし,それはその時点での実体であって今後10年後の姿ではない.仮にレベルが低いことが明らかになったら,その点を改善すればよいではないか.改善するためには,現状の足を引っ張っている問題から解決しなければならない.何が足を引っ張っているかを明らかにするための方法の一つが学力テストだったわけであり,それを拒否したということは,進歩も成長もない死んだ教育そのものである.そんな教育を受けたいと思うだろうか.
 本テストに関連して採点結果を公表するか否かを各自治体は決めかねているという.個人的な意見としては,学校名を伏せて公開すれば十分であると考える.市町村単位,都道府県単位での統計でも,それぞれの名前を伏せて公開すればよい.これだけでも考察できることは多いだろう.実名は教育政策を担当する者の間だけで扱うようにして情報管理を徹底すべきである.
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posted by みっちぃ (管理人) at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 有害電波発信地